【意外!?】車検時の交換部品どこまで知ってる?
車に乗っているといつかは絶対にくる車検。車検は交換が必要な部品の交換や調整、点検をする機会になりますが車屋さんで出される見積もりにいろいろ交換部品が入っていて見てわからない方、交換したほうがいいなら交換お願いします、といった方も多いと思います。今回はよくある車検時の交換部品についてお話します。これらか話すもの以外があった場合は珍しい部品を交換すると思ってください。例外もありますがこれはよくある部品なんだなと思って車屋さんと聞き比べてください。))
一般的な交換部品
一般的な部品に関しては日常的に交換する部品ですので説明は省略します。
エンジンオイル
エンジンオイルフィルター
ワイパーラバー
バッテリー
タイヤ
ブレーキ回り
ブレーキは自動車の中でも重要保安部品になります。
制動力(止まる力)が足りないと検査は通りませんのでブレーキの分解清掃調整はどの車屋さんでもやる作業になります。
乗用車のブレーキにはディスクブレーキとドラムブレーキがあります。何がついているのかは車によりますので確認してください
ブレーキ交換😗 pic.twitter.com/Sxx3OJ7D9H
— いーさん (@mh21_3000_i_san) July 2, 2020
ブレーキディスクバッド
前のブレーキによく使われる部品です。ブレーキは走行時回転しているディスクローターをディスクパッドが挟み込んで制動します。基本的にディスクパッドはブレーキを使用すると減ります。街乗りが多い車は減りが早いです。感覚的に3万キロから4万キロくらいでの交換が多いです。もちろん高速走行が多い車やブレーキの使い方により変動はします。走って止まれば終わるものなので消耗品扱いです。純正で部品代5000~15000円くらいです。前左右セット、後左右セットでの販売になります。
ブレーキディスクローター
ブレーキディスクに挟まれる部品になります。交換になる原因としては摩耗、偏摩耗が主です。ディスクパッドのみ交換でいい場合もありますが錆等で偏摩耗している場合ディスクパッドとセットで交換になります。どのメーカーも錆びますがスズキ、ダイハツは交換頻度が高いように思えます。純正で一枚7000から15000円くらいの値段です。この部品は左右別で部品が出ますので前の場合2枚で14000~30000円くらいになります。
ブレーキキャリパーシールキット
ブレーキを使用してディスクパッドが摩耗してくるとブレーキキャリパーからピストンが出てきます。パッドを交換する際にこのピストンをキャリパーに納めないといけません。納めるときにピストンが固着して動かなくなっているものがあるのですがその場合このシールキットを交換しないといけません。このシールキット交換しないとブレーキの引きずりになり車検も通らないどころかそのまま走行するとブレーキが利かなくなるか車両火災になります。あくまでもブレーキが固着もしくはシールの損傷を際に交換するものです。部品価格は3000円くらいでそんなに高いものではないですが作業が大変なので作業工賃が高くつく可能性が高いです。
ブレーキフルード
ブレーキに使用しているフルードです。水分に弱く使用していく中で水分を吸ってしまうと沸点が下がりブレーキを使用したときの熱でフルードが沸騰してブレーキが利かなくなってしまいます(べーパーロック)定期的に交換しましょう。キャリパーのシールキット交換の際やホイールシリンダーカップキット交換時はブレーキフルードが抜けてしまう作業なので一緒に交換になります。
ブレーキドラムライニング
後ろにブレーキに使われることが多いドラムブレーキの部品でブレーキを使用すると摩耗する部品です。ただディスクパッドに比べると交換頻度はかなり低いです。10万キロ走行でも交換にならないケースもよくあります。スズキの軽自動車は摩耗が比較的早い印象です。部品価格は3000円から5000円くらいです。
ブレーキホイールシリンダーカップキット
ドラムブレーキにあるホイールシリンダーの中にある部品です。ブレーキフルードの漏れを防止しているものなのですが摩耗するとブレーキフルードが漏れてしまいとても危険です。車検点検時に確認してもらい漏れているようであれば交換です。キャリパーシールキットと同じで部品代より工賃のほうが高くなる部品です。部品代は1000円くらいです。
— 大門団長(改二) (@Seibupolice_ced) July 5, 2020
エンジン回り
補機ベルト(発電機、エアコン、ファン)
補機ベルトはゴムでできており年数、走行距離で劣化ひび割れが出てきます。最近のベルトはひび割れが出にくく交換判断が難しいですがだいたい5、6年くらいで交換が一般的です。車により1本のものもあれば3本使用している車もあり金額に幅がありますが高いものでも1本4、5000くらいです。まちがえないでほしいのはこれはタイミングベルトとは全く違うベルトになりますので、なんのベルトなのかはよく認識してください。説明はあると思いますが、ベルトという認識しかしていないのでベルト変えたよというお客様はよくいらっしゃいます。タイミングベルトは10万キロで交換になります。
もし、走行距離が9万キロ後半で補機ベルトが劣化している場合タイミングベルトと一緒交換するとタイミングベルトの交換作業は補機ベルトも外しますので工賃がかからずに交換できます。裏技です。
— まごまご (@kiwamago) February 20, 2020
スパークプラグ
エンジンの使用時間で消耗する部品です。エンジンの中でガソリンに点火をする部品です。イリジウムや白金などの種類があり、いいものでは10万キロまで無交換で大丈夫なものから2万キロで交換のものまであります。車により装着されているものもさまざまです。プラグが摩耗するとエンジン不調や燃費の低下になりますのでだめであれば車検時に交換したい部品です。一本500から2000円くらいですが8本ついているものもありますのでなかなかの値段になります。
エアークリーナー
エンジンに送る空気をきれいにするフィルターです汚れが詰まってくると送れる空気の量が減るのでエンジン不調や燃費の低下などを起こします。農作業や砂ぼこりの多いところの走行が多いと交換は早くなります。
通常は4万キロ前後での交換が多いです。値段は2000~4000円くらいです。
下回り
ブーツ類
足回りの部品も連結部、ジョイント部のついているゴムが劣化で破けて中のグリスが出てきてしまいます。車検の検査対象ですので破れている場合は交換になります。破けたところから水や砂汚れが入りジョイントに入るとスムーズに動かなくなり異音等の原因になるのでできれば破ける前、ヒビ割れが出ている段階で交換したほうがいいです。ブーツはいくつもあるものなので1つ交換し出だしたら他も出てくる可能性があることをご承知ください。前も変えたよ、また変えるの?とお客様から言われることはよくあります。
オイル漏れ
エンジン、ミッション、パワーステアリング、デファレンシャルからオイルが漏れている場合検査に通りませんので修理になります。オイルシールやパッキンの交換で部品代はたいして大きくはないですがだいたい工賃のほうが高くつきます。オイル漏れは基本止まることはないので早めに作業したほうがいいでしょう。
その他
エアコンフィルター
エアコンフィルターは汚れが溜まりやすく1年で交換してもいいくらい汚れます。車検の時に確認しない車屋さんもあると思いますので交換をお願いしてみてください。在庫がない場合もありますので事前に注文するのもいいと思います。価格は2000から5000円くらいです。
灯火装置(電球切れ)
意外と気づかない電球切れ。スモール球やブレーキ球はとくに気づきにくいのでチェックしてもらいましょう
オイル関係
ミッションオイル(ATF)
ミッションオイルは4万キロ前後での交換が多いと思います。メーカーや車によってもかわるので目安になります。ATF(オートマオイル)は交換に6から8リットルくらい使いますので料金もかかりますが、エンジンよりもミッションのほうが壊れるケースが多いのでまめな交換をお勧めします。壊れると何十万単位での修理になります。
クーラント液(冷却水)
最近の車の冷却水はLLC(ロングライフクーラント)が使われていることが多いです。LLCでだいたい10万キロ交換、通常のものだと2万から4万キロが多いです。冷却水はオーバーヒートや冬の凍結防止と重要な役割があるので交換時期には交換しましょう。
パワーステアリングオイル
基本的にはあまり交換するようなものではありませんが汚れ等でハンドルが重くなったり異音がしたり気づいたらパワステポンプが壊れているケースもよくあります。ポンプ交換で5万円以上とかの修理になりますので汚れを見てもらい交換しましょう。
デファレンシャルオイル
デファレンシャルは四駆の車や後輪駆動の車についている装置です。こちらもあまり交換する機会は少ないですが5万キロ前後での交換をお勧めします。中で鉄粉が出ることがあるのでオイルを抜いた時にキラキラしていたらもう少し早めの交換がいいかと思います。
基本的にオイル関係は汚れ具合や走行距離で交換します。きれいに越したことはないので交換しましょう。他の部品がだめになるよりは全然安く済みます。
まとめ
逃しているものもあるかもしてませんがだいたいこの辺がよくある交換部品です。車によって壊れやすい漏れやすい等もありますので例外はあるかと思いますが車検の見積もりをもらったり電話で説明を受けたらこの内容と照らし合わせてみて下さい。参考になると思います。わからないことは車屋さんに聞いてみましょう。