農家だが車が好きなブログ

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【夏におすすめ】下回り錆止め塗装!!車検時の下回り塗装は質が低いってホント??夏におすすめする理由

車のメンテナンスで忘れられがちな下回り錆止め塗装。

通常は車検の時にやってもらいると思います。しかし格安車検やユーザー車検の場合省略されているケースがほとんどです。

ではやらないとどうなるのか?夏にやったほうがいいって本当?

 

 

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下回り錆止め塗装とは

下回りの錆止め塗装は文字通り下回りが錆びないようにする塗装です。

塗装には大きく2種類あり油性と水性に分かれます。油性のほうがもちがよく溶剤の価格も高いです。水性は塗装膜が薄く長くもつようなものではありませんが安価に施工できます。

部品ごとに塗装はされていますが塗装が薄く融雪剤(塩カル)を撒く地域では飛び石等から塩カルが付着し錆びてきます。下回りは目では見えないため発見が遅くなりがちで気づいたら錆がかなり出ていたなんてこともよくあります。

錆は一度出ると完全に取り除かない限り防ぐことはできません。錆の上から塗装しても進行を遅らせることはできますが、完全に止めることはできません。

最近は少し普及してはきていますがまだ台数が少ないのが現状です。やはり目につかないところというのが大きな壁なのかもしれません。

下回りも錆止めは新車時が一番おすすめです。新車時は下回りの洗浄費用もかからないですしきれいな状態で施工することができるため塗装のもちも全然違います。

 

実は知られていない落とし穴

新車時のときにやる下回り塗装と車検時にやる下回り塗装は違う場合があります。

これはお店によるので絶対とは言い切れませんが多くのお店はそうだと思います。

実際に何が違うかというと施工する溶剤が水性か油性かということです。

新車時に施工するのは油性です。車検時に施工するのが水性です。実際のコストを考えると車検時の水性ですが耐久とかもろもろで考えると油性のほうが高コスパです。

車検時に錆止め塗装をしているからといっても水性だと心元ないのが実情です。

油性塗装と水性塗装はあまりに差があるので油性1回が水性3回にも匹敵するものと思います。どちらがいいかはユーザー次第ですが私は油性をおすすめします。

とはいえ、これは冬終了時に下回りも洗浄して塩カルをしっかり落としている前提での話です。これをやるとやらないでは塗装しているかしていないかくらいの差は出ます。

錆止めをしていない危険性

別にしなくてもいいよと考えている方も多いと思います。

個人的に一番怖いのがブレーキパイプの腐食です。実際に何台か見たこともありますが、下回りも洗浄や錆止めを怠ったためブレーキパイプが折れてブレーキが利かなくなり事故になりました。これは点検時にも発見が難しく進行が速いため発見が遅れるケースが多いのです。作業的にも時間がかかる作業でお金も結構かかります。ディーラーとかでも乗り換えを提案されるケースが多いです。

錆で部品がだめになり異音がしたりするくらいならまだいいですが、ブレーキ回りは本当に危険なため注意が必要です。

 

夏におすすめする理由

なぜ夏がいいのかこれは現場目線の話でもおるのですが、下回りを洗浄した後は乾かさないといけないのですが特に冬の時期や雨が降っているときは乾くのがものすごく遅いです。作業員によっては乾いてないうちに施工を始めてしまう人もいますがこれがだめなんです。水滴があるうちに施工するとその部分だけ塗装が薄くなりますので高いお金払って適当な作業をされると困りますよね。夏は水の乾きが速くすぐに作業もできますし塗装自体の乾きも早いので安心して作業ができます。特に油性は乾きが遅くため雨の日とがすぐに乗り出してしまうと塗装の意味がなくなってしまいます。下回り塗装の乾き具合は確認しないお店は多いですので夏に作業するとリスクが減るというわけです。

 

おすすめの溶剤

正直水性はどれもほとんど変わりなく同じものだと思っていますので。紹介はしません(笑)

油性で特に厚みがあり触っても厚いのがわかるおすすめの溶剤を紹介します。

 

 スリーボンドのスリーラスターです。

あまり取り扱いのお店がないので入手的には難易度が少し高いかもしれませんがこの商品はディーラーでも使っていてすごくいいです。自分でも使っていますがオイル交換の時とかに下を見てみても何年たってもきれいです。標準タイプと厚塗りタイプがありますが断然厚塗りタイプがおすすめです。色はクリアとブラックがありますが、ブラックの場合ボディに飛ぶと黒くぽつぽつ残る可能性が高いのでクリアがおすすめです。ブラックのほうが施工した感じとかはわかりやすいですけどね。高いですがやる価値はマジであります。ただ自分で整備とかする人はボルトナットにあまりつけると工具が入らなくなったりと大変なので注意してください、そのくらい厚みがあります。(笑)

だいたい普通車で2本あれば足りるかなといったところです。

 

 

まとめ

いかがでしたか?目に見えないところなのであまり重点置く人も少ないかもしれませんが見てしまうと心配になる箇所でもあります。ブレーキ関係や結構危険な箇所もあるので自分の車も少し見直すといいと思います。これから夏になりますので施工して、ガンガン冬に乗って春に洗車して様子を見てみてください。全然違うと実感してもらえると思います。毎回車検で下回り塗装している人も自分の車の下回りをみて検討してみてください。

 

 

 

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